次の検査は髄液検査だ。



これはさっきの採血と比べ物にならないくらい痛いらしいのだが、私はそんなこと全く知らなかった。


倉木先生は先に帰ってしまったので、
先生はさっきみたいに暴れられたら困ると思い、私に何も言わなかったのだ。




(じゃあ、次は上の服全部脱いで、このベッドにゴロンしてね。)



ん?つまり上半身裸ってこと?

嘘でしょ




「エッ!?ぜんぶ?」


(うん!ごめんねちょっと恥ずかしいよね。で も、うつ伏せだから安心して!)



ちょっとどころじゃないよ!そもそもうつ伏せになる前に見られるじゃんかよ




でも、もう対抗はできなさそうなので、大人しく従い上の服を脱いだ。



(よし!じゃぁこの検査動いたら危ないから、固定してもらうね!)


そう言って男の看護士を呼んできた。


上半身裸で初対面の男に見られた。


最悪だ。泣きそう。



でも、そんなこと思う暇もないほどすぐに始められた。


(じゃあ消毒するね〜)


消毒!?


「ま、待ってください!何するんですか?」


(大丈夫だよ〜!ちょっと痛いかもだけどすぐ終わるからね)


先生の方に振り向くために横を向くと、たくさんの注射器が見えた。


私は恐怖に支配され顔が真っ青になっていた。



「え、嘘でしょ!やだやだやだやだやだ」

「離して、やめるの!」



(ごめんね〜そうなると思って、、)


(すぐ終わるからじっとしててね。やるよ〜)


逃げようにも成人男性に上から抑えられているのでビクともしない。


私は大泣きで足をバタバタさせた


「やだぁ!ムリムリ怖いよぉ〜」
「うっ……うっ…うっ…うわぁぁぁぁん!」


ついに声を出して泣き出してしまった。



(動かないよ〜!動いたら余計に痛くなるからね)



(じゃあちょっとチクッとするよ!これは麻酔の注射だから痛くないからね)



ブスッ


「いたァァい、ヒクッ…」


(ごめんねちょっと痛かったね、次最後だからね。じっとしててね。)



「やだぁ、もうやらないのぉ、!」