ガラガラ…


(手伝おうか?)




扉の方から男の人の声が聞こえた、



(おお!倉木!ナイスタイミング!)


朝倉先生と同じぐらい長身でイケメンな先生が入ってきた。

この病院は顔面偏差値が高すぎる。この状況でも先生の顔に見入ってしまうほどだ。


入ってきたのは朝倉先生の同期の倉木 斗和先生だそう。


でもそんなこと今の私には関係ない。



(ごめん、琴ちゃん抑えといてくれる?)


先生にお願いされ、倉木先生が私の背後にやってきた。


最悪だ終わった。


「やめてくださいぃ、、ヒクッ、」


(ごめんねぇ、すぐ終わるからね)


そう言って先生たちがなだめてくれているが、私は恐怖で息が止まりそうだ。


「こわいぃー、ウウッ…」


ポロポロと涙が出てくる。



(じゃあごめんね、ちょっとチクッとするよー)



「やだぁ、、、!」





(ハイっ!終わったよ〜!痛くなかったでしょ?)

(よく出来ました!)



先生たちは優しく頭を撫でてなだめてくれた。



小学生扱いだ。



「…ヒクッ、、、!」




(そんな泣かなくていいのに、)



(ごめんね、泣いてる時に追い討ちかけるようだけど検査あと2つ残ってるからねニコッ)



朝倉先生は優しいのか厳しいのかよく分からない




あとふたつも検査が残っていると聞いて顔が青ざめた。




その後強制的に検査室へ連れていかれた。