ー5月2日ー


カーテンの隙間から入ってきた朝日に照らされ目を覚ました。


「ん〜、」


体を伸ばして、目を覚ました。



時計は6:55を指している。


今日は検査の日だ。



何をされるのかとドキドキして、昨夜はあまり寝付けなかった。



しばらくすると、




ガラガラ




「おはよう!早起きだね。」


朝倉先生がやってきた。




「おはようございます。」



私は人見知りなのでまだあまり馴染めていない。先生は気さくに声をかけてくるが、上手く返せない。




先生と一緒に部屋に入ってきた看護師さんが朝食を持ってきてくれた。




(診察終わったら?ゆっくり食べなね。)


そう言って聴診器を耳にかけた。




その言葉に私はすごく落ち込んだ

そっかここは病院だから毎朝の回診があるのか…

最悪だ


とは言いつつも、先生がやる気満々で待っているので渋々服をめくって顔を逸らした。



(ごめんね、検査の前だからちょっと長いよ。)





1分ぐらいだっただろうか。


長すぎる。もう限界だよ
そう思っているとやっと先生からヨシの合図が出た。




(終わったよ。じゃあここでチャチャッと採血しちゃうね!)




服を下ろせてほっとしたのはつかの間、採血!?嘘でしょ。

私は注射が大の苦手なのだ。

先生が私の寝ている間に採血したって言った時はゾッとした。




「よし、じゃあ頑張ろうね。」


(えっ!嫌です。)


咄嗟に言ってしまった。



「ははっ、そんなに痛くないから大丈夫だよ。怖がらないで」


朝倉先生は笑顔で声をかけてくれているが私の頭にはそんなこと入ってきていない。



「嫌です!やりません!」


半泣きで断固拒否する私に先生も看護師を笑みをこぼしている。



(ごめんね〜嫌でもやらないと次の検査が待ってるから。)


(加藤さんお願い!)


看護師の女の人にお願いをして私を固定しようとしている。



でも、私も譲れない。

もう中学生3年生ってことはわかってるけどこれだけは本当にダメなのだ。



(先生無理そうです)


看護師さんがそう言ったので私は内心勝った!とか思っていた。



だけど、