先生のおかげ

目が覚めた時にはもうお昼の1時頃だった。






ベッドから起き上がると、机には、昼食と置き手紙が置かれてあった。





【目が覚めたらナースコール押してね。朝倉】








私がナースコールを押すと、先生はすぐに病室にやってきた。





(起きた?おはよう)


「おはよう、」



(今日から治療開始するつもりだったから、琴ちゃんいやがると思って寝てる間に薬の投与始めたからね。)




「えっ、ほんとだ点滴刺さってる、こわいぃ、」


(大丈夫だよ、痛くないから、)


(副作用は個人差だから琴ちゃんがどのくらい出るか分からないけど、頭痛くなったり、気持ち悪くなったりちょっとでも異変を感じたらすぐに呼んでね。)



(先生飛んで行くから笑)



「わかった」




(じゃあ、先生行くね。)




ガラガラ





先生は戻ってしまった。





あぁ、暇だなぁ




と思いながら、運ばれていた昼食を食べ始めた。