先生のおかげ

(じゃあ、結果教えるね。)


「…はい」






(まず、簡潔に言うと、、


琴ちゃんは、、白血病だと思われます。)






「…、、え、? 先生今、なんて言いました?」



(琴ちゃんの血液を調べたら、白血球の数が異常に少なくてね、それで気になって髄液検査をしたんだ。
琴ちゃんの体に数箇所あざのようなものがあるでしょ。それ多分気づかないうちにできてたよね。それも白血病の症状のひとつなんだ。)





え、、私が白血病?、、




…ポタッ、、



考える前に、涙が落ちてきた。





「…ヒクッ、、なんで、、わた、しが?」



「ウウッ、、やだよぅ、…、ウ、うわぁぁん、」




先生はそっと私を抱きしめた。




(…ごめんね。急に言われてびっくりしたよね。…)




私が泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。






(よしよし、、)




(じゃあ、ちょっと説明するけど、お話聞ける?)




「…コクッ」



そう言って先生はゆっくり話し始めた。




(白血病っていのはね、血液のガンなの。小さい子がなることも多いんだ。

これからは、体の様子見ながらお薬で治療していくね。辛い治療になると思うけど、先生と一緒に頑張ろ、)





「…ヒクッ、、」





(先生もずっといるからね、がんばろっ)







白血病は進行がはやいので、明日から早速治療が開始されることになった。