他愛もない話をしながら駅まで歩く。沈み始めた太陽が『もうすぐ暗くなるから早く帰れよ』と言っているかのように私たちを赤く染めて急かす。
「なぁ。望月はさ、なんで保健委員になったの?」
吉田君は前を向いたまま、眩しそうに目を細めた。視線の先には夕日がある。
「んー、誰もやりたがらなかったからかな。手、挙げる人、いなかったから」
正直委員会なんて入りたくなかった。当番とかあるし、こうして放課後に残って作業とかやらないといけないし。でも誰かがやらないといけなくて、しかも誰もやりたくないとダンマリを決め込むクラスの雰囲気が好きじゃなくて、誰もやらないなら自分がやるしかないと手を挙げたのだ。そのあとすぐに吉田君も手を挙げてくれたから、クラス全体が嫌な雰囲気にならなくて済んだ。
「吉田君こそ、なんで保健委員に?」
大方私と同じ理由だろうと思っていた。吉田君も平和主義そうだし、クラスの雰囲気を悪くしたくないから手を挙げたんだろうな。
「なぁ。望月はさ、なんで保健委員になったの?」
吉田君は前を向いたまま、眩しそうに目を細めた。視線の先には夕日がある。
「んー、誰もやりたがらなかったからかな。手、挙げる人、いなかったから」
正直委員会なんて入りたくなかった。当番とかあるし、こうして放課後に残って作業とかやらないといけないし。でも誰かがやらないといけなくて、しかも誰もやりたくないとダンマリを決め込むクラスの雰囲気が好きじゃなくて、誰もやらないなら自分がやるしかないと手を挙げたのだ。そのあとすぐに吉田君も手を挙げてくれたから、クラス全体が嫌な雰囲気にならなくて済んだ。
「吉田君こそ、なんで保健委員に?」
大方私と同じ理由だろうと思っていた。吉田君も平和主義そうだし、クラスの雰囲気を悪くしたくないから手を挙げたんだろうな。