「花音先生、絵本を読んで」
昼食の片づけもほぼ終わった頃、女の子が声をかけてきた。
このイベントには何度か来ている私は子供達にも顔を覚えられていて、みんな『花音先生』と呼んでくれる。
先生なんて呼ばれることに抵抗はあるけれど、子供達もその方が呼びやすいらしくてあえて否定はしないことにしている。
「いいわよ。何がいいかしらねぇ」
昼食が終わると同時に男の子のほとんどは外へ遊びに行ったから、室内に残ったのは女の子や就学前の小さな子供たち。
その子たちにもわかりやすいようにと、私は本を選んでみた。
「白雪姫がいい」
「はい、じゃあ白雪姫ね」
白雪姫は私も好きなお話。
子供の頃から何度も読んできたし、お話に出てくる王子様を勇人に重ねていたこともある。
「じゃあ、始めるわよ」
「「はーい」」
手をあげて返事をしてくれる子供たちがとってもかわいい。
こうして子供たちの側にいると、いつかは私も子供が欲しいと思ってしまう。
結婚しているとはいえ今の状況では無理なのはわかっているけれど、叶うならば勇人の子供が欲しいな。
昼食の片づけもほぼ終わった頃、女の子が声をかけてきた。
このイベントには何度か来ている私は子供達にも顔を覚えられていて、みんな『花音先生』と呼んでくれる。
先生なんて呼ばれることに抵抗はあるけれど、子供達もその方が呼びやすいらしくてあえて否定はしないことにしている。
「いいわよ。何がいいかしらねぇ」
昼食が終わると同時に男の子のほとんどは外へ遊びに行ったから、室内に残ったのは女の子や就学前の小さな子供たち。
その子たちにもわかりやすいようにと、私は本を選んでみた。
「白雪姫がいい」
「はい、じゃあ白雪姫ね」
白雪姫は私も好きなお話。
子供の頃から何度も読んできたし、お話に出てくる王子様を勇人に重ねていたこともある。
「じゃあ、始めるわよ」
「「はーい」」
手をあげて返事をしてくれる子供たちがとってもかわいい。
こうして子供たちの側にいると、いつかは私も子供が欲しいと思ってしまう。
結婚しているとはいえ今の状況では無理なのはわかっているけれど、叶うならば勇人の子供が欲しいな。



