離婚前提から 始まる恋

どのくらいの時間が経っただろう。
いつの間にか眠ってしまった私は昼前になって目が覚めた。

杏のアパートにいる時には多少の緊張もあって、倒れ込むほどの倦怠感を感じることはなかった。
しかし、この家に帰った途端に脱力してしまい一気に崩れ落ちた。
きっと、それだけこの家が私のとってくつろげる場所になったっていたってことだろう。

うぅーん。
グッと体を伸ばしてからゆっくりと体を起こし、立ち上がろうとした瞬間、

「うっ」
何も入っていないはずの胃から込み上げる吐き気。

私はそのままトイレに駆け込んだ。

今朝は食欲がなくて、杏が作ってくれたスムージーを飲んだだけ。
何も悪いのを食べた覚えはない。
おかしいなあ、やっぱりどこか悪いんだろうか。
便器を抱えながら考えてみるけれど、思いあたる節もない。
仕方ない、せっかく休みをもらったんだから病院へ行ってみよう。

私はだるい体を引きづりながら、近くのクリニックへと向かうことにした。