「夏ー、今日の手応えは?一瀬はどーだった?」


校門で私を待っていたのは、姉の春夏(ハルカ)だ。とても兄弟と思えないぐらい可愛い。自慢の姉である。


「今日も変わらずイケメンだったよ!」

今日のことを思い出して、思わず口角が上がる。って、別に冷たくされただけだけどね。


「しかし、その先生もすごいよね、夏にこんなに追いかけられてるのに、惚れないって。普通の男だったら1発KOよ。」

私が追いかけると1発KO?私は牛か?



「お世辞は結構だよー。私が可愛かったら、一瀬先生とっくに折れてくれてるって」


自分で言うのも悲しいくらいで、思わずため息が出る。


153cmという小さい身長には短い足と、クビレのない腰が着いている。オシャレもしてない。

きっと先生だってもっと可愛い子に言い寄られたいだろう。まぁ、だからって諦めたりしないけどね!