暑い夏は冷たい晴に恋をする



「ごめんなさい…」



私は泣きながら謝ることしかできなかった。先生のことが大好きなこと気持ちに嘘はない。でも、須磨さんにキスされるとわかって拒めなかった。逃げなかった。そんな自分にがっかりした。



「今日はごめんね。執事に家まで遅らせるから。もし、家とか知られたくなかったら、近くまで送ってくね。」



何から何までこの人は優しい。私はこの人を傷つけてしまっただろう。最低だ。車に乗りこみ家に着くまでの間ずっと泣いていた。



家に着いたのは夜の9時すぎだった。お姉ちゃんに問いただされ、今日あったことを全部話した。

「そっか。辛かったね。」


お姉ちゃんは私を抱きしめて背中をさすってくれた。

「夏はきっと、その人を傷つけたくなかったんだよ。だからよけられなかった。キス拒まれたら傷つくなんて分かってるしね。」



「でも結果的に傷つけたと思う。」


お姉ちゃんはまとまりのない私の話を最後まで聞いてくれた。30分ぐらい話してようやく結論が出た。


「明日、須磨さんと話してみる。」



互いの気持ちを話し合う。1番近い解決策だと思う。すぐにスマさんに連絡し、「大丈夫」の返信が来たので、話したいことを整理して、明日また図書館出会う約束をした。