暑い夏は冷たい晴に恋をする

「なになにー、先生と天野さんってそういう感じ?」



まっまずい!私のせいで先生が!狭山先輩は何やらにやにやしてるし、なんなんだこの先輩!


「ちっ違う!私がさっき相談聞いてもらってて、まだ終わってなかったから引き留めようとしてくれたんですよね?!ねっ!?」


嘘だ。相談なんてしてない。語尾を強調して先生に目で訴える。でも一瀬先生は何も答えない。



「ふーん、そっか。じゃあ無理に連れていかない方がいいかな?また今度一緒に勉強しようね、これ俺の連絡先」


くっくすぐったい!なんでか先輩は私の手のひらにIDを書いている。いっいらない!


「連絡待ってるから。アマノちゃん」



口をあんぐり開けてる私の頭をちょんっとつついて狭山先輩は行ってしまった。




「あいつだろ。文化祭でお前にキスしたやつ」



ギクッ、なんて鋭いんだろう。もう先生探偵になった方がいいよ。ルーペとか似合うもん。



「キッキスはっ!しっしたけど…でも!先生が上書きしてくれたし!わたしが好きなのは変わらず一瀬先生です!!」


やば。声大きかったかな。でも一瀬先生は満足そうに笑っている。なんかおかしなこと言ったかな…?



「なぁお前。あと一年以上俺の事好きでいられるか?」



一年以上?何言ってるんだこの先生は。当然すぎて、鼻で笑ってやりたい。



「当たり前じゃないですか!文化祭の時も言いましたけど、私はずっと一瀬先生のこと大好きです!」



こんなにも自信を持って言えることがあるだろうか。もし、私の先生への気持ちがテストに出たら、100点の自信がある。いや、200点はとれる。