「イベント楽しんだあとは勉強しろよー」
なんて言い残して、生徒たちは解散した。
私も次いで部屋を出ようとしたら何かに引っ張られた。振り返ると大好きな人が私の袖を掴んでいた。
「いっ一瀬先生?」
なんで掴んでるんだろう?私に行って欲しくないのかな?それとも、1週間も来なかったから寂しかったとか!なんてそんなわけないか。
「お前、俺の事好きでいるんじゃなかったのかよ」
ふぇ?いや、好きでいるとは言ったけど、私も人間なので心の整理は必要なんですよ。それに…
「確かに…あんなこと言いましたけど、先生は迷惑じゃないんですか?」
だって好きでもないやつにこれからも付きまとわれ続けるんだよ?嫌じゃないの?
「あ?迷惑だったらとっくの前から突き放してるよ」
ツキハナシテルヨ?もしかして先生は今までそんなつもりはなかったと…?あんなに冷めた目で私を見てたのに…?人の感性の違いとは怖いな…
「じゃあ私やっぱ先生のこと好きで…「遅くなりましたー」」
好きでいます。そう宣言しようとしたと同時に準備室に誰かが入ってきた。
