文化祭が終わり、体育祭もあっという間に終わってしまった。



となったら、やはりテストです。期末が待っています。



「来週からテストだが、しっかり勉強してるかー?赤点があったら夏休み補講だからな。しっかり勉強しろよー」



ナツヤスミホコウ…?大事な高二の夏休みが潰れる!?あってはならない!そんなこと!


「なっちゃん…一緒に頑張ろうね!夏休み!」



こうくんは私の補講を決めつけている。そのぐらい私は頭が悪いのだ。



「まっまずい…」



しかも私は暗記科目が大の苦手なのだ。こういう時、漫画のヒロインなら数学が分からないところだが、私は数学は逆に得意である。



しかし、暗記だけはできない…集中力が続かないのだ。おかげで世界史と公民科目、英語は散々だ。



「と、天野は一瀬先生のとこ行けよー。、じゃあHR終わります。、」




ふぇ?なんで一瀬先生の所に?文化祭以来気まづくて準備室に入ってない。授業ではあっているが。かれこれ1週間先生に会えてないのだ。



「ねぇ、こうくん先生なんて言ってた?」



「え?なんか、錦田と、幸村と天野が一瀬先生のところ行けって。、」



なっなんで…?、でも私単体の呼び出しじゃないのか…って何落ち込んでるんだ!


気まづくならないように、いつも通り準備室に向かう。ドアを開けると既に。錦田さんと幸村さんがいた。というかほかのクラスの人もいる…?


「全員来たか。じゃあ手っ取り早く、お前ら期末に赤点だと補講があるの知ってるよな?」



なんだ。テストの話か。って安心してるんだが、落ち込んでるんだか。



「俺は夏休み補講なんか開きたくないから。誰も赤点とるな。今日集めたのは文化祭前の小テストで平均以下の人達だ。というわけで、はい、プリント。全員3日後提出な。」


3日後って、月曜日!?無理無理!しかも範囲はヨーロッパッ!?いちばん無理!