暑い夏は冷たい晴に恋をする


次の日、午前のシフトで私は呼び込み係を行っていた。看板を持ってひたすら、宣伝する。、


中庭まで行くと、焼きそばとかチュロスとか売っていて、お腹が減ってしまう。



「おねーさん、おねーさん」


広いところに行けば案の定声をかけられてしまった。こんなのに話しかけるなんて物好きもいるものだな。


「2年A組、中華料理店やってます!来てください!」


声をかけられたのでとりあえず宣伝!来てね!結構美味しいよ!


「えー、行っちゃおっかな。君が接客してくれるの?」


「えっ、わっ私はしないですけど…」


声をかけてきた青年たちは「接客してよ」と距離を詰めてくる。思わず後ろにタジタジしてしまった。どうしよう、今は独りだから助けてくれる人はいない。



「すみません。僕の彼女なんで。あんまり怖がらせないでください」



声と同時に肩を引き寄せられた。この優しい声と雰囲気はどこかで覚えがある。



「すっ須磨さん…」



目の前にいたのは以前私を助けてくれた好青年だ。あれ以来少しづつ連絡を取りあっていたが、まさか文化祭に来てくれるとは。



「ちぇっ男いんのかよ」



青年たちは不満そうな顔をしてどっかに消えてしまった。ていうか須磨さんがなんでここに?