暑い夏は冷たい晴に恋をする



っ…なんという探偵力。名探偵一瀬だ。私は思わずギクッとしてしまった。



「は?ホントにされたの?誰に?」



なんか先生すごく不機嫌。質問攻めじゃん。少し怖い。



「いや、あの…キスは…されたけど…でも、事故っていうか!私はしたくなかったし!」



必死の弁明がダメだったのか、先生はさらに不機嫌になってしまった。


「ほんとに!もう大丈夫ですかっ、ふぎゅ」


先生は片手で私の顔を挟んだ。すごく顔が近い。少しでも動いたらもう唇当たる。まずい、ほんとにすきすぎて。沸騰しまくってます。



「そういう問題じゃねぇの。誰にされたの?言わねぇと俺がキスするぞ。」



え!喜んで!って思ってるけど言えるわけがない。でも控えめにならいいかな…?



「せっ先生ならいいよ…」



「は?お前ほんとに危機感無さすぎ。」



先生は顔を挟んでいた手を離して、私のおでこを軽く叩いた。ちぇっ、キスされなかったな。そうだ、文化祭一緒に回ろって誘わないと。



「そうだ先生!一緒ニュムっ」



あっという間でした。先生の顔がドアップになって、唇が重なって。しかも少し長くて。息苦しかった。


「んっはぁ」


キス下手くそなのかな?息が全然続かない。ていうか先生がっ!キスっ!?私に?嘘!もしかして先生私の事好き?もう沸騰しきって、限界です。顔が真っ赤になってしまう。



「消毒」


先生はそう言って、私の唇を親指で軽くなぞった。


「いっいっいっ…一瀬っ先生…キスなんかして…良かったんですか…」



だってそれはもう私の事好きってことだよね?


「は?消毒だって言ったろ。自惚れんなよ。」


はい。一瞬でノックアウトです。自惚れんなだって。好きな訳じゃないのか。まぁでも、絶対好きにさせてみせる!


「先生ありがとう!先生!明日の15時!準備質に迎えくるから一緒に回ろ?」


「強制かよ。」


そうです。強制です。じゃないと回ってくれそうにないし。ていうか早く戻らないと!私のシフトの時間だ!