僕も変な男だったんだけど

自分の中に化け物がいて
それを管理するために

自分に厳しくして押さえ込もうと

そうすれば自分のおそろしい本能
危険な欲望が……
消えていくと信じていた

ほかの女は僕の顔と肉体に酔いしれて
何もわかっていないようだった

女たちは全員、最後は汚されたと
僕を悪者にした

だが君が付き合ってくれたとき
僕は生まれて初めて堪能し

これまで消えなかった悩みが消えた

怖いことにも
付き合わせてしまってごめん

それでも
君は喜んでやさしく微笑んでいた

そうして俺の欲望は
落ち着いていったんだよ