『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編

「フー…
ちょっと落ち着いたかも…」


観覧車から景色を見下ろす


「…」


「歩いてる人が小さくなってく」


「…」


「ほら、見てよ、理央
え…理央?」


今度は理央の顔色が悪かった


「理央、寒い?」


「さ、寒くない…」


「え…ちょっと震えてない?」


目の前の理央の手を握った


やっぱり震えてる


「理央、どーした?」


さっきまで元気だったのに…


ボク、何かした?


「私…高いところ…苦手なの…」


「え!?
ごめん!降りる?
あ、降りれない
え、どーしよ…」


「た、武頼、動かないでよ!
揺れてる…」


「ご、ごめん!」


こんな時
ちゃんとカノジョを守らなきゃなのに

ボクの方が慌ててる


カッコ悪い男


あー、最悪!

さっきもカッコ悪かったし


もともとカッコイイところなんて1ミリもないか

理央みたいなかわいい子が
なんでこんなボクと付き合ってくれたんだろう


情けか償いか

何かのドッキリか罰ゲームか


あー、ホントに最後のデートかも