とりあえず
先輩たちいなくなった
「理央、嫌だった?」
そう聞く声も
いつもの優しい武頼の声
「嫌じゃないけど
急だったから、ちょっとビックリした
先輩たちいたし…」
「ごめん…」
「んーん、謝らないでよ
武頼…ありがと…」
「なにが?」
武頼にすごくお礼を言いたくなった
「出会ってくれて、ありがと
…
いつも優しくしてくれて、ありがと
…
私を女の子にしてくれて、ありがと
…
私、自分がわからなかった
どーしたらいいのか
どーなりたいのか
…
誰にも頼りたくないし
誰にも相談できない
誰にも負けたくない
…
あの日、武頼に会わなかったら
あの日、風が吹いてなかったら
…
ずっと私
孤独だった
…
ずっと私
ひとりだった
…
だから、ありがと」
武頼といると気付かなかった自分に気付く
でも最近
武頼も武頼らしくないところがあって
それが私はすごく
嬉しくなることがある
今みたいに
強引にしてくるキスとか
いつも冷静なのに焦ってる時とか
たまにくだらないヤキモチとか
私も武頼も
自分じゃなくなる瞬間がある
きっと私達は
必死に恋してる
今までこんなに必死になったことって
なかったと思う
それを教えてくれて
ありがとう
武頼
「理央は、ひとりじゃないよ
…
いつも周りに人がいて
ボクとは違う星の人って思ってた
…
付き合えるとか思ってなくて
…
こーやって抱き合ったり
キスなんてありえないし
いつも夢かな…って思う
…
寝て起きたらホントに夢になりそうで
いつも不安になる
…
でも夢だったら夢で
すごくいい夢見たな…って…
…
ボクみたいな人が
理央みたいな人と付き合えるなんて
ないとこだと思ってたから
…
あの日、好きになってよかった
あの日、風が吹いてよかった
…
これからも、好きでいさせて…
理央…」
ーーーーー
理央
男みたいで嫌いだった名前も
武頼が優しく呼んでくれるから
好きになった
武頼が優しくキスしてくれるから
穏やかな気持ちでいられる
そーだね
夢みたいだね
心地いい夢を
ずっとみてるみたい
ーーー
ーーーーー
武頼の唇が首元をなぞった
首元が熱くなる
夢みたい
夢じゃないよね?
大好きだよ
武頼
グーーー…
「ん?なんの音?」
「理央のお腹の音」
「ウソ!私?」
「うん、私」
「ウソ!私じゃないよ!」
グー…
私だ
最悪
「じゃあ…ボクかも…」
「いや、私です!」
「ボク達も着替えてご飯食べ行こっか
先生たち待ってるかも」
もぉ…だいなし…
「武頼、さっきの本気だからね」
「うん…
ボクも…ボクも本気だよ」
グーーー…
「もぉ!ごめん
本気でお腹空いたーーー!
急いでメイクするね!」
先輩たちいなくなった
「理央、嫌だった?」
そう聞く声も
いつもの優しい武頼の声
「嫌じゃないけど
急だったから、ちょっとビックリした
先輩たちいたし…」
「ごめん…」
「んーん、謝らないでよ
武頼…ありがと…」
「なにが?」
武頼にすごくお礼を言いたくなった
「出会ってくれて、ありがと
…
いつも優しくしてくれて、ありがと
…
私を女の子にしてくれて、ありがと
…
私、自分がわからなかった
どーしたらいいのか
どーなりたいのか
…
誰にも頼りたくないし
誰にも相談できない
誰にも負けたくない
…
あの日、武頼に会わなかったら
あの日、風が吹いてなかったら
…
ずっと私
孤独だった
…
ずっと私
ひとりだった
…
だから、ありがと」
武頼といると気付かなかった自分に気付く
でも最近
武頼も武頼らしくないところがあって
それが私はすごく
嬉しくなることがある
今みたいに
強引にしてくるキスとか
いつも冷静なのに焦ってる時とか
たまにくだらないヤキモチとか
私も武頼も
自分じゃなくなる瞬間がある
きっと私達は
必死に恋してる
今までこんなに必死になったことって
なかったと思う
それを教えてくれて
ありがとう
武頼
「理央は、ひとりじゃないよ
…
いつも周りに人がいて
ボクとは違う星の人って思ってた
…
付き合えるとか思ってなくて
…
こーやって抱き合ったり
キスなんてありえないし
いつも夢かな…って思う
…
寝て起きたらホントに夢になりそうで
いつも不安になる
…
でも夢だったら夢で
すごくいい夢見たな…って…
…
ボクみたいな人が
理央みたいな人と付き合えるなんて
ないとこだと思ってたから
…
あの日、好きになってよかった
あの日、風が吹いてよかった
…
これからも、好きでいさせて…
理央…」
ーーーーー
理央
男みたいで嫌いだった名前も
武頼が優しく呼んでくれるから
好きになった
武頼が優しくキスしてくれるから
穏やかな気持ちでいられる
そーだね
夢みたいだね
心地いい夢を
ずっとみてるみたい
ーーー
ーーーーー
武頼の唇が首元をなぞった
首元が熱くなる
夢みたい
夢じゃないよね?
大好きだよ
武頼
グーーー…
「ん?なんの音?」
「理央のお腹の音」
「ウソ!私?」
「うん、私」
「ウソ!私じゃないよ!」
グー…
私だ
最悪
「じゃあ…ボクかも…」
「いや、私です!」
「ボク達も着替えてご飯食べ行こっか
先生たち待ってるかも」
もぉ…だいなし…
「武頼、さっきの本気だからね」
「うん…
ボクも…ボクも本気だよ」
グーーー…
「もぉ!ごめん
本気でお腹空いたーーー!
急いでメイクするね!」



