『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編

温泉につかりながら
ずっと武頼のことを考えてたら
のぼせた


「武頼!待った?ごめんね」


「理央、こっち!」


「え!」


振り返ったら武頼がいた


じゃあ、私が声を掛けたこの人は?


「あ…スミマセン」


ぜんぜん別人


「理央なにしてんの?
間違えるとか、ちょっとショック」


え、だって武頼が…


武頼、カッコよすぎない?


武頼ってこんなカッコよかったっけ?

浴衣似合いすぎ


腰、細!

でも肩幅結構あるんだ


「ごめん、ごめん…
なんか、のぼせたのかも」


武頼に


「大丈夫?
理央もなんか飲む?
ボク先に飲んじゃった」


武頼が飲み終わったペットボトルを
ゴミ箱に捨てた


「結構待たせちゃったね
武頼、湯冷めしてない?」


「うん、大丈夫
ほら、手温かいでしょ」


武頼が私の手を繋いだ


部屋から来る時は繋いでくれなかったから
繋いでほしいと思ったんだよね


「ホントだ、温かい」


「理央、ほっぺ赤くてかわいい
いいお湯だったよね」


「うん、そーだね」


頬が赤いのは温泉のせいにしよう


たぶん
武頼がカッコよすぎて赤くなった


「浴衣、似合ってる
かわいい♡」


先に言われた!

負けた


尚更赤くなるし


「そ、そぉかな?
武頼もかわいいよ!」


かわいい?

アレ?

なんか違う


「かわいいって言われても…
あんまり嬉しくない」


だよね


どーした?私


先を越された焦り?

でもなくて…


なんか緊張してる


「か、かっこいいよ」(棒)


声がうわずってて嘘っぽい


「レンレンと先輩、戻って来たかな?」


武頼
カッコよすぎて反則!