「ハハハ…卒業したね、私達」
「理央、卒業おめでとう」
「ありがと
武頼もおめでとう」
卒業式
今日も理央はボクの部屋に寄った
「理央
いろいろ、ありがとうございました」
「ハハハ…何?武頼
急に改まって」
「いろいろあったな…って…」
「いろいろ、あったね
ハハハ…
武頼と付き合ってるって、なんか不思議」
「ボクが1番驚いてる」
「あ!そーだ!
卒業式のあと
後輩の女の子と写真撮ってたでしょ!」
「ちゃんと断わったよ
声掛けられたのは理央のカレシだからだよ
菊池理央のカレシだから…
理央がブランドみたいなもんなんだよ」
「じゃあ私と写真撮ればよくない?
なんで武頼なの?
みんな私が付き合ってから
武頼がカッコイイって気付くなんて、遅いよ!」
「そーゆー理央も
1年の時、同じクラスだったのに
ボクの名前知らなかったよね?」
「ハハハ…それね
武頼だけじゃなくて
男子はほとんどわからない
ホントにダメだったから…男の人」
あー…そっか…
そーだった
「今は、大丈夫なの?」
「んー…武頼だけ大丈夫
…
卒業したね…
もぉ高校生じゃない
…
卒業してもよろしくね
さっき、ありがとうございましたって
なんか、もぉ終わるみたいで嫌だった」
「あ、ごめん
そーゆー意味じゃなくて…」
理央とはもちろん
卒業してからも続けたい
願っているのはボクの方だ
「武頼、大学生になっちゃうんだ」
「なに?その残念な言い方」
「大学には楽しいこともいっぱいあって
かわいい子も山ほどいて
そのうち飲み会とかもあって
武頼は女の子に囲まれて…」
「囲まれないよ
飲み会なんか行かないし」
「武頼、絶対モテるもん!」
「うん、モテたい
理央に」
「ハハハ…」
理央が足をバタバタしたら
パンツが見えた
ボクがクリスマスにあげた毛糸のパンツだけど
相変わらずスカートは短い
理央の制服姿ももぉ見れなくなる
あの日の理央が脳裏に浮かぶ
全部忘れてって言われたけど
鮮明に今でも憶えてる
風が吹いて
ボクの前にいたキミが髪を押さえた
セーラー服のリボンが揺れて
スカートが風に煽られて
スカートの中が見えた瞬間
スカートから出た脚に
ボクは蹴り上げられた
高校生活で1番
忘れられない日かもしれない
「理央、卒業おめでとう」
「ありがと
武頼もおめでとう」
卒業式
今日も理央はボクの部屋に寄った
「理央
いろいろ、ありがとうございました」
「ハハハ…何?武頼
急に改まって」
「いろいろあったな…って…」
「いろいろ、あったね
ハハハ…
武頼と付き合ってるって、なんか不思議」
「ボクが1番驚いてる」
「あ!そーだ!
卒業式のあと
後輩の女の子と写真撮ってたでしょ!」
「ちゃんと断わったよ
声掛けられたのは理央のカレシだからだよ
菊池理央のカレシだから…
理央がブランドみたいなもんなんだよ」
「じゃあ私と写真撮ればよくない?
なんで武頼なの?
みんな私が付き合ってから
武頼がカッコイイって気付くなんて、遅いよ!」
「そーゆー理央も
1年の時、同じクラスだったのに
ボクの名前知らなかったよね?」
「ハハハ…それね
武頼だけじゃなくて
男子はほとんどわからない
ホントにダメだったから…男の人」
あー…そっか…
そーだった
「今は、大丈夫なの?」
「んー…武頼だけ大丈夫
…
卒業したね…
もぉ高校生じゃない
…
卒業してもよろしくね
さっき、ありがとうございましたって
なんか、もぉ終わるみたいで嫌だった」
「あ、ごめん
そーゆー意味じゃなくて…」
理央とはもちろん
卒業してからも続けたい
願っているのはボクの方だ
「武頼、大学生になっちゃうんだ」
「なに?その残念な言い方」
「大学には楽しいこともいっぱいあって
かわいい子も山ほどいて
そのうち飲み会とかもあって
武頼は女の子に囲まれて…」
「囲まれないよ
飲み会なんか行かないし」
「武頼、絶対モテるもん!」
「うん、モテたい
理央に」
「ハハハ…」
理央が足をバタバタしたら
パンツが見えた
ボクがクリスマスにあげた毛糸のパンツだけど
相変わらずスカートは短い
理央の制服姿ももぉ見れなくなる
あの日の理央が脳裏に浮かぶ
全部忘れてって言われたけど
鮮明に今でも憶えてる
風が吹いて
ボクの前にいたキミが髪を押さえた
セーラー服のリボンが揺れて
スカートが風に煽られて
スカートの中が見えた瞬間
スカートから出た脚に
ボクは蹴り上げられた
高校生活で1番
忘れられない日かもしれない



