「大丈夫だよ、緊張しなくても
今日はセーラー服だけど
温泉の日はセーラー服じゃないし
あ、浴衣かな…ハハハ…」


浴衣…か…

想像するだけで緊張する

ボクが緊張してるのは
セーラー服だからとかじゃなくて

脱がせないとかそーゆー
そーゆーことじゃないんだ


「え!?理央!」


理央がセーラー服を脱ぎだした


「理央、な、なにしてんの?」


「ん?今日は特別ね
脱いだところからスタート
武頼セーラー服の脱がし方わからな…」


「や!そーゆー…
そーゆーことじゃなくて…
そーゆーことじゃないんだ!
は、早く着てよ!理央
寒いでしょ!
だって今日雪降りそうなくらい…」


目の前の理央の肌は
雪みたいに白くて

その肌を恥ずかしそうに包んだ腕に
鳥肌が立ってた


今日は下着ピンクなんだ
理央ピンクとか着るんだ

じゃなくて!

変態!見るな!武頼
早く着てとか言って何見てるんだ


「あーほら…理央、風邪ひくよ!
寒いでしょ
風邪ひいたら温泉も行けないし…
その前に卒業式あるし…
明日からまだ学校もあるし…」


「温泉なんてまだまだ先だし
風邪ひいても学校行くから大丈夫」


そぉ言われても…


「スカートも脱ごうか?」


理央がスカートのホックに手を掛けたら
腕で隠してた胸元が見えた


「す、スカートは、いいよ!
もぉいいよ!理央」


ベッドの上
理央を抱きしめた


華奢なのに柔らかい

ボクと違うカラダ


優しくて甘い
女の子の匂い


お正月もここで理央と抱き合った

今でも指先に理央の肌の感触が残ってる


あの時も今も
理央は裸なのに理央は熱かった


ドキドキドキドキ…って
柔らかい爆弾抱えてるみたいに
鼓動が伝わる


「武頼…
今日は、そーゆー気分じゃなかった?」


「え…?」


柔らかくて甘く香る爆弾からする声


「今日だけじゃなくて
やっぱり私じゃ、そんな気分にならないか…」


そんなことない!

ボクの心臓も爆発しそう


「そんなこと…ないけど…
理央、怖くないかな…って…」


「怖くないよ

武頼は、いつも優しいから

武頼にキスしてもらいたいから
可愛くなろうって頑張った

武頼が髪伸びたねって触ってくれるから
髪も伸ばした

武頼にいつ抱かれてもいいように
いつも可愛い下着着けてた

でも武頼は
そんな気ないなら…」


理央
ボクのために頑張ってくれてたんだ


「そんな気なくないよ

理央…
理央は充分可愛いし魅力的だよ

ボク、真面目でバカみたいだけど
卒業したらって考えてて…

ちゃんとふたりとも卒業して…
区切りって言うか…節目って言うか…
それから…って考えてて…

理央のことホントに大切だし
これからもずっと大切にするつもりだけど…

あ…寒くない?理央
ごめん、ずっとボクだけ喋ってて…」


理央のカラダが冷たくならないように
できるだけ抱きしめた


それでも覆えない部分はあるけど

精一杯、理央を包んだ


「大丈夫?理央
寒く…」


「寒くない…寒くないよ

武頼が大切にしてくれるから、熱いよ

もぉ…泣いちゃいそう、私

武頼、いつもありがと
大好きだよ」


ーーー


爆弾がボクにキスして
ボクはホントに爆発しそうだった


「うん、ボクも大好きだよ
じゃあ、温泉行こうか…」


「ホントに?」


「うん、楽しみだね」


ってエロい?か


「うん!楽しみ!」


もぉ充分我慢してるしいいよね


温泉の日まで
予習に予習を重ねて…

わからないところは授業で…聞けないか