学校が始まってからは
理央がまたボクの部屋に来るようになった


「私達、もぉすぐ卒業だね」


「そーだね
学校も来週からもぉ行かなくなるしね」


「そーだね
武頼、寂しい?」


「うん…ちょっと寂しいかも」


「なんで?
武頼は大学生楽しそうじゃん!」


理央はいつも前向きだね


「んー…
理央は佐伯先生と会えなくなるの
寂しくないの?」


「寂しいけど
レンレンに会いたくなったら遊びに行く!
キックボクシング誘ったし」


「そっか…」


「あ!レンレンと天ヶ崎先輩
春休みに温泉泊まりに行くんだって」


「へー…そーなんだ」


「私達も一緒に行かない?」


「楽しそうだけどね
なんか邪魔するみたいで悪いよ」


「大丈夫!
ふたつ部屋取るって言ってた」


この場合のニ部屋は…


「ふたつって…
理央と、佐伯先生?」


男女別?

え、じゃあ…ボクと…


「違うよ!
レンレンと天ヶ崎先輩
私と武頼だよ」


「あ…そっか…」


理央とふたり

理央と泊まり


「まぁ武頼が先輩と一緒がよかったら
それでもいいけどね
ハハハ…」


「や…それは…気まずすぎるし…」


「ん?気まずすぎるし…?」


「理央と一緒がいいに決まってるけど…」


「ハハハ…決まってるんだ」


うん

決まってるけど…


「なんか、緊張する」


男としてダメな発言

つい口から出てしまった


「緊張って?」


「や…その…」


一緒に泊まったら…

するよね

この前の続き


「ハハハハ…」


笑われた


どんな笑い?

情けない?


それともボクの勘違い?

そーゆーのなしだった?


「じゃあ、練習しよ!」


「え?練習?」


「うん
この前の続き
お正月の…武頼の部屋の…」


やっぱり

するんだ