『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編

観覧車の中
ふたりで硬直した


「理央、知らなくて、ごめん
ど、どーしたらいい?」


時間が経つのをただただ待つしかない


「武頼…ゆっくりこっち来れる?」


「うん…そっち、行くね…」


ゆっくり理央の隣に座った


「きゃー、揺れてる」


「ご、ごめん…」


理央がボクの胸に顔を伏せた


理央いい匂いする


ごめん!
こんな時に


このドキドキは何のドキドキ?

ボクは確か高いところは平気なはず


じゃあ、なんのドキドキだよ

こんな時に不謹慎だぞ!


理央は怖くて仕方ないんだろうな…

理央、ごめん


「理央、無理に乗らなくてもよかったのに…
ボクが乗りたいって言ったから、ごめん」


寒さを凌ごうとしたのが裏目に出た


「武頼となら、大丈夫かな…って思ったの…」


そしたらやっぱりダメだったと


かわいいな♡理央


ごめん!
こんな時に


「だ、大丈夫だよ
ボクがいるから…」


ボクが大丈夫じゃないかも…


だってこの状況
理央と密着しすぎでしょ


「ゆ、揺れてる気がする」


「揺れてないよ、大丈夫」


理央が震えてるだけ


「今、どの辺?もぉ下につく?」


「今は…まだ…
もぉ少しで天辺かな…」


「えー…まだ?」


「う、うん…」


理央の脚が見える


パーカーの下
何か履こうよ


危険だよ
その丈


またパンツ見えそうだよ
や、見えてるかも…

覗けば見える
覗くな!


ごめん!
こんな時に


「下に座る」


「え、下に?」


理央が床に座ったから
ボクも床に座った


「コレなら怖くないの?」


「んーん…やっぱり怖い」


理央がまた顔を伏せた


かわいい♡

じゃなくて
かわいそう


ごめん、理央
怖いよね


「あ、今、天辺かも…」


やっと折り返し地点


理央ずっと震えてる


理央の頭を撫でた

理央髪伸びたね


「理央、大丈夫?」


「怖い…」


だよね


「髪触ってごめん…」


理央は男の人にトラウマがあるから
いつも接する時は注意してるつもりなのに
かわいくてつい触ってしまった


「違うよ
高いところ、怖い
武頼なら、何されても嫌じゃない」


えっと…

じゃあ…


理央をゆっくり抱きしめた


「理央、大丈夫…?
まだ、怖い?」


「ちょっと怖くない」


まだちょっと怖いんだ


それは高いところだよね?

ボクは大丈夫?


えっと…


理央にキスしたくなった


ごめん!
こんな時に


でも
したい


目を閉じてる理央にそっと口づけた


ーーー


唇が少し震えてた


「理央、こんな時にごめん
でも、かわいいな…って思って…
やっぱり、好きだな…って思って…
ごめん、キスしたくなった」


ちょっと調子乗り過ぎかな?


理央がゆっくり目を開けた


かわいい

ホントにかわいい♡


「私も、キスしたかった」


理央が笑顔で言った


この世の中に
こんなにかわいい生物いたんだ


「もぉ、怖くない?」


「まだ怖い」


理央がまた目を閉じた


えっと…

理央


もしかして催促してる?


かわいい

かわいすぎる♡


またキスした


ーーー


今度は震えてなかった


ーーーーー

ーーー

ーーーーー


下に着くまでずっと
キスした


「理央、もぉ着くよ
立てそう?」


「んー…大丈夫」


や、ボクが無理かも


全身が麻痺してる