兄の好きな人 第一部

「っ。
やっぱりわかっちゃう?






えへへっ…。
達也とキス…しちゃったぁ」











裕子の唇が
俺以外の男の唇と重なった。









兄貴というだけで
周りの血の繋がらない他人の男全員に嫉妬してきたけど







こんなに
強い嫉妬は初めてだった。