「裕子…。




ごめんな。痛かったよな。





本当にごめん…。裕子を悲しませるつもりなんかなかったんだ…。






俺…ずっと前から裕子のことが」






「聞きたくないっっ」







裕子の切り裂くような声






「私…初めてだったんだよ…。




初めては好きな人としたかった…。




あんな強引で無理矢理なんて…




お兄ちゃんひどすぎるよ」







絞り出すような声





裕子をこんなに苦しめてしまった