今日のお昼は葵ちゃんと2人きりで一緒にご飯を食べていると、葵ちゃんからある提案をされた。

それは、ちひろの誕生日に手作りケーキを作るというものだ。

こんなことを話してもらえるようになったことが嬉しくて、作ったこともないのに引き受けてしまった。

一通り掃除などが終わると時間は午後の3時。わたしはケーキの作り方を教わろうとオーナーに電話を掛けた。

今は休憩時間、いつも通りなら昼食を取り終えスマホで映画かなんかを見ているところ。

呼び出すこと2回でオーナーが電話に出た。

「久しぶり真琴ちゃん!」
「お久しぶりです。今、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。スマホで映画みていたところだから。それで?」
「あっ、あの、突然ですがオーナーってケーキ作れますか?もし作れたら教えてほしくて」
「残念ながら俺に作れない料理はないよ」
「良かった~」
「ちょうど来週の水曜日にうちの娘の誕生日でケーキを作る予定だから、その時にでも作りながら教えるよ」

こうしてわたしはオーナーからケーキの作り方を教わることとなった。

チョコレートケーキを作る予定らしい。ちひろはチョコレートが大好きだ。

来週の水曜日、午後の2時にお店に集合することになった。