バイト最終日の今日、オーナーは食べきれない程のまかないと、レシピノートをプレゼントしてくれた。

家に帰るともらった料理を冷蔵庫にしまい、オーナーからもらったレシピノートを開く。

すべて手書きで記されたレシピノートには、ポップで可愛い料理の絵が描いてある。

わたしの為にこんなに素敵なレシピノートを時間を掛けて作ってくれたオーナーに感動しながら全てのページに目を通した。

シャワーを浴び、髪の毛を乾かしているとちひろから電話がきた。

「はい、もしもし」
「ちひろだけど、あのねアルバイトのことでいろいろと説明したいから明日うちに来れないかな?時間は真琴に合わせるよ」

明日はあの公園で17時に瑞樹と待ち合わせをしている。

15時に家に行くことを約束をし電話を切った。

いよいよ明日、初めて入るあの豪邸に今からどきどきしていた。