駅に着き、理斗君を探してきょろきょろしていると後ろから声を掛けられた。
「行くぞ~」
「うわっ理斗君びっくりした~」
わたし達はどちらからともなく手を繋ぐとホームに向かった。
わたしは理斗君がくれた言葉を言い聞かせていた。
"長い人生の中のたった2年。その後に一緒にいる時間の方がずっとずっと長い"
電車に乗ると空港に向かう。
空港までは30分。
空港に着いてから出発までは1時間ちょっと。
今から1時間半後のわたしの隣に理斗君がいないなんて……嘘みたいだ。
向かいに座るおしゃれをしたカップルが頭を寄せ合って笑いながらスマホを見ている。
彼氏が思わず吹き出すと彼女が肩を叩いて「シーッ」と顔の前に人差し指を立てる。
それすらも笑えるようで彼がまた吹き出すと彼女も彼の肩に顔を埋めて笑う。
そんな様子を見ているだけで胸が苦しくなってしまう。
「ねぇ理斗君」
「ん?」
「一緒に電車に乗るの初めてだね」
「そういえば」
わたしは笑顔を見せると繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
最後まで、理斗君が見えなくなるまで笑顔でいるって決めたんだ。
「行くぞ~」
「うわっ理斗君びっくりした~」
わたし達はどちらからともなく手を繋ぐとホームに向かった。
わたしは理斗君がくれた言葉を言い聞かせていた。
"長い人生の中のたった2年。その後に一緒にいる時間の方がずっとずっと長い"
電車に乗ると空港に向かう。
空港までは30分。
空港に着いてから出発までは1時間ちょっと。
今から1時間半後のわたしの隣に理斗君がいないなんて……嘘みたいだ。
向かいに座るおしゃれをしたカップルが頭を寄せ合って笑いながらスマホを見ている。
彼氏が思わず吹き出すと彼女が肩を叩いて「シーッ」と顔の前に人差し指を立てる。
それすらも笑えるようで彼がまた吹き出すと彼女も彼の肩に顔を埋めて笑う。
そんな様子を見ているだけで胸が苦しくなってしまう。
「ねぇ理斗君」
「ん?」
「一緒に電車に乗るの初めてだね」
「そういえば」
わたしは笑顔を見せると繋いだ手にぎゅっと力を込めた。
最後まで、理斗君が見えなくなるまで笑顔でいるって決めたんだ。