今日も瑞樹の部屋に戻って来るとベッドの脇に座り、瑞樹と過ごした日々を思い出しながら朝を迎えた。

自室に戻り、着替えをしてキッチンへ行くと食材を確認した。

今日のお昼は晴君と葵ちゃんで、わたしはオーナーからもらったレシピノートの中から昨日の豚肉を使ってホイコーローを作ることにした。

野菜と豚肉を切りタレを合わせておく。

料理をしている今、気持ちはなんだか落ち着いている。

瑞樹との別れを思うと苦しくなるけれど、ようやく瑞樹の思いを岬さんに伝えることができるのだと思うとなんだか気持ちがゆっくりした。

昼食の準備ができると階段の掃除をし、1階のキッチンを念入りに掃除した。

掃除が終わると中庭に出た。

昨日は暗くて見えなかった小さなゴミを拾っているとそこにちひろが来た。

「おはよう真琴」
「おはよう」
「今日も天気いいね」

ちひろは昨日瑞樹が座っていたところに座る。

ゴミ拾いが終わり、わたしもその隣に座った。