……仕事、か…。


時計を見ると十時過ぎだ。

普通の大人だったら、朝から仕事のはず。


アイツ、何の仕事してるんだろ…。


眼光の鋭さからして普通のリーマンではない気がする。

だけど、聞いたところで答えてもらえないだろう。


……はぁ…、退屈…。

こんな風に過ごすなんて初めて…。


頭の後ろで手を組んでそのまま仰向けに倒れた。


……居ないんなら、ちょこっとぐらい覗いたっていいよな…。


男に制止され部屋の中を見回ることができなかった昨夜。

今なら邪魔されずに見ることができるかもしれない。