「ちょっ、おい!危ないから暴れるなって!――う、わっ!」


バランスを崩した透と一緒に、砂浜に転がった。


「――痛っ…、大丈夫か?」


「ふふっ…、あはは…。あはははははははは」


理由は分からないけれど、笑いが込み上げてきて。

砂浜に大の字になって天を仰いだ。


「ね、透。あたしの全部まとめて愛してね」


「当然」


「あたしも浮気しないように頑張る」


「何だよ、それ」


「嘘。透以外要らない」


砂浜に寝転んだ状態で、海岸線に沈んでいく太陽を背中に浴びながら、お互いの手を絡ませキスをした。

永遠の愛を誓いながら――。



- fin -