「今、何時?」


「六時過ぎ」


「透は何時に来たの?」


「三時前」


「えっ!」


ってことは、三時間しか寝てないの?

……。

じゃない!


「っていうか、ここどこ?あたし、何も覚えてないんだけど」


自分が置かれた状況がイマイチよく分からない。


「杏里紗が、待ってた店で酔っ払ったのは覚えてるか?」


うっ……。


痛いところを突かれる。


「えっ…ちょっと待って。何でそんなこと知ってるの?」


「だからー。警察官舐めんなよ」


透の足が、あたしのふくらはぎの辺りに巻き付いてきた。


何か…蛇みたい…。


全身を緩く締め上げられてるみたいだ。