「それ以上彼女を泣かせるようなら、僕が代わりに引き取ってあげるよ」


「ふざけんな。誰が渡すかよ」


「ああ、それと…。君はとても独占欲が強いみたいだけど、身体中にキスマークをつけるのはどうかと思うな」


思い出したように手を叩くと、ニヤリと笑った。


「お前――」


「胸元も太股も、ベッドに寝かせる時にたまたま見えただけだよ。他にも、上半身の色々な場所についてるのは近付けば見えるし。それより、猫みたいに毛を逆立てて威嚇するのはいいけど、年上に対する言葉遣いには気を付けた方がいい」


「常識のある奴に対してはちゃんとした対応するさ」


キッと睨むと、また目を見開く。