「同意がなけりゃ何もしないって」


「当たり前だろ!そんなことしてみろ、お前の会社潰してやるからな!」


『おお、怖』


そう呟いて笑う。


「そんなに酔っ払った子を連れて帰るのは大変だろ。今晩はこの部屋を使うといい」


「は?」


「一人でイブを過ごした可哀相な彼女へ、僕からのクリスマスプレゼントだ」


「何言って――」


「あくまで彼女のため、だからね。それにせっかくクリスマスのために予約したのに、こんな時間じゃもう別の子捕まえるのも難しいしね。飲食代も全部まとめて払うから、昼前までは好きに使うといい。ただし、それ以降は自己負担で頼むよ」


そう言って身支度をする。