嘘も孤独も全部まとめて

居た!


フロントで女性スタッフと話す男。


「すみません」


「はい」


「このスタッフと話できますか?」


「申し訳ございません。こちらのスタッフは夕方で退勤しておりまして…。すぐに連絡がつくか分かりませんが、確認してみます」


「お願いします」


スタッフから鍵をもらう男。

ここのホテルに宿泊するということだろう。

ただ、何階を利用するのかまでは分からない。

全階の防犯カメラを調べるには時間がかかり過ぎる。


…くそっ。

出てくれっ!


手元で杏里紗のスマホを鳴らすも、呼び出し音が鳴るだけ。