あ――っ!

めちゃくちゃ胃に染みる!


お腹が空いているからか、胃の中の方が熱くなってきた。

心なしか頭もクラクラする。


「こんばんわ、お嬢さん」


「へ?誰?」


すぐ真横で声がして顔を上げた。

知らないオジサン。


「ずっと一人で居るみたいだけど、待ちぼうけかな?」


「はぁっ?何、アンタ。突然話しかけてきて『待ちぼうけ』って……。バカにしてんの?」


「バカになんかしてないよ。ただ寂しそうに見えたから、一緒に飲まないかと思って」


「寂しそう?寂しいに決まってんじゃん!ずーっと待ってんだよ」


透のバカ。


何回思ったか分からないぐらい、心の中で呟く。