はぁー…っ、何アイツ…。

マジ怖いし。


まったく気配がなかった。

緊張が解けてその場に座り込む。


「明日」


「へ?何?」


居なくなったと思った男がまた顔を覗かせたので、びっくりして声が上擦(うわず)る。


「警察行くぞ」


「えっ、何で?!あたし何も盗ってないってば!」


「そうじゃない。ただの確認だ」


「確認…?」


何の確認?

やっぱり、コイツ普通の男じゃない気がする…。


色んな男に関わってきたからか、その辺の男とは違う何かを感じる。