「あーあ。まさかアリサちゃんが未成年だったとは……。しかも私、因幡さんは安藤主任とくっつくかと思ってたのに…」


「マジでやめろ。アイツとそんな関係になる気は1ミリもない」


杏里紗、泣いてたな…。


『じゃあ、そういう状況になったってことだよね?』

『何でっ…』

『…昔の話でも……嫌だ…』


大きくため息を吐く。


あれは本当に…。

俺の心の弱さが招いた状況なんだよな…。


嫁と別れた後、なかなか立ち直れなくて。

考える時間を少しでも減らそうと仕事に没頭していた時――。