やっぱり聞いてたのかよ…。


お偉方とはいえ、野次馬根性はあるらしい。


「お時間いただきありがとうございました。では、失礼いたします」


義父と署長、副署長に頭を下げ、自分の係へと急いだ。


「あー、お疲れ様です。どうでしたー?」


ここにも野次馬根性の奴が居たの忘れてた。


「…もしかしてクビ…ですか?」


「えっ!因幡さん、クビなんですか!?」


戸田の言葉に岡本がでかい声で反応する。

刑事課内の人間が、一斉に俺達の方を見た。