「はぁ…」


天井を見上げ、ため息を吐く。

安藤さんに連れられてやって来た一軒家の子どもシェルター。

最初に受けた説明では、あたし以外に五人の利用者が居ること。

持ち込んだ荷物を確認し、スマホと所持金、危険物はすべて預けること。

食事の用意や後片付け、掃除、洗濯など自分のことは自分ですること。

それぞれに鍵付きの個室が与えられていて、他の子の部屋には入ってはいけないこと。

入居したこと、場所などシェルターに関することは他言禁止。

連れ去りなどに会うかもしれないので外出も禁止。