「ふ……、う――っ…。ううっ…」


泣かないって決めたのに。

諦めるって決めたのに。


「嫌だ…」


次から次へと涙がこぼれ落ちる。


「やだよぉ…」


『俺で良ければずっと傍に居てほしい』


離れたくない…。


「ごめん…なさ…」


『ずっと傍に居させて』


約束……守れなくてごめんなさい。


「因幡さ…」


大好きだよ。


ねぇ…因幡さん……。


因幡さん…。


「うわぁあああ――――っ!」


夜中なのに、喉が枯れるんじゃないかと思うぐらい声を上げて泣き叫んだ。