嘘も孤独も全部まとめて

文句を言っても、結局今日はここに泊まらないといけないわけで…。


服がないから仕方なくだし。

服が乾いたら、こんなとこすぐに出ていってやる。


あたしの服が入っているであろう洗濯機の回る音を聞きながら、部屋に戻った。


「着たわよ」


男は相変わらずビールを飲みながらテレビを見ている。


「飯は?」


こちらも振り返らずに言葉を発した。


「食べ損ねた」


あのリーマンのせいで、何一つ満たせなかった。