大事…か…。


俺の取った行動がどれだけ世間から非難されることかなんて、誰に言われなくても分かっている。

杏里紗が未成年だと分かった時点で、俺は警察官だと名乗る資格すら剥奪(はくだつ)され、犯罪者という烙印(らくいん)を押されることをしたのだから。


アイツを傍に置いたのは、ただの人助け。


そう思おうとしていた。

杏里紗の気持ちも、()えて受け流そうとしていた。


それでも――。


この短期間で、杏里紗は俺にとってなくてはならない存在になっていたんだと。

安藤に言われて初めて…認められた気がしたんだ。