「ちなみに、万が一貴女と因幡くんが結婚したとしても、貴女が未成年である限りは罪になるの。クビは確定だし、三ヶ月以上七年以下の懲役だから刑務所にも入らないといけなくなる。彼をそんな風にするのは嫌でしょう?だから、これ以上彼に迷惑を掛けないで」


「どう…したら…」


「貴女がこの家を出て、大人しくシェルターに入れば事を大きくする気はないけど」


因幡さん…。


両手をギュッと握り締め、目を閉じる。

ここ以外、どこにも行けないあたしには他に選択肢がない。