嘘も孤独も全部まとめて

いかにも女とは縁がなさそうな感じ。


あたしが迫ったら、バカみたいにがっつくんじゃない?

それをネタにゆすってやろう。

ダメだ、頬が緩む。


当分食いつなげそうな奴を見つけた嬉しさで、笑いが込み上げる。


さて、上がるか。


お湯を止め、浴室のドアを開けた。

脱いだ服がなくなっていて、代わりに男物の服が置いてある。


え…待って。

もしかしてアイツ、あたしの持って行った?


上下の服の他にブラジャーやショーツもあったのが、きれいになくなっている。