嘘も孤独も全部まとめて

「何?」


「別にっ!」


「あ……」


慌てて引っ込もうとしたら、男がこちらに向かってきた。


え…何なに?


今まで男とこんな状況になったことなんて数えきれないほどあるのに、今までに感じたことのない息苦しさを感じる。


「タオル」


洗濯機を置いてあるところの棚から手に取ったタオルを渡された。


「あ…あり、がと……」


がたいがいいのは遠目に見ても分かったけれど、普通の男とはどこか違う気がする。