時計を見上げる。

時刻は二時二十分だ。


…明日はちゃんと休めたらいいけど。


杏里紗を抱きかかえベッドに下ろす。

布団を掛けてやると、寝返りを打ってこっちを向いた。

規則正しい寝息が聞こえる。

頬に触れようとして、ハッとした。


……何しようとしてんだ…。


無意識の行動に俺自身がビックリする。

大きく深呼吸をした。


早く何とかしないとな…。


伸ばしかけた指を握り締めて腕を下ろし、そのまま床に寝転がった。