それにしても今日は長いな…。


時計を見上げてみた。

いつもなら五分ほどで上がってくるのに、今日はもう十五分もお風呂に入りっぱなしだ。

シャワーの音もまだ続いている。


疲れて倒れてたりしないよね…。


不安になってベッドから飛び起きた。

慌てて浴室へ向かう。


「因幡さん!」


思い切りドアを開けるとバンッと激しい音を立てた。


「どうした!?」


こちらに背中を向けていた彼がシャワーを止め、勢いよくこちらを向いたので慌てて顔を反らす。