……。

あたし…ホントに居ていいの…?


忙しそうだし、ご飯ぐらい作ってあげたい。

だけど冷蔵庫には食材がないし、調味料すら揃っていない。


お金もないし、働こうかな…。


こんな感情初めてだ。


小さい頃は息を潜めて生きてきた。

家を出てからは自分が思うように生きてきた。


誰かのために……なんて…。


膝を抱え、顎を埋める。

因幡さんの寝姿を見ながら、これからどうしようか考えているうちに意識が途絶えてしまった。