「何やってんだ?」


「何時間起きてるのか数えてる」


ふーん…。


「えっと…一日が二十四時間だから…。二十四の二日で四十八の…あとが…あれ?」


まだ丸二日経ってねーし…。


「四十四時間な。んなわけだから寝るわ。起きときたいなら、勝手に朝まで起きてろ。おやすみ」


床に転がった。


「ねー、ベッドで寝なよ」


杏里紗が俺の服を引っ張る。


「あー?別にいい…。お前がそこに寝ろ」


ヤバい。

意識が飛びそう…。


そのまま気を失うように眠りに就いた。